第2生産技術部 第1課
サトウ ヒロキ佐藤 弘基
[2010年入社 工学部 機械工学科 卒業]
佐藤 弘基の
社員同士が相談しやすい職場です。
わたしの業務内容
私の所属する第2生産技術部 第1課は、組立てラインの工程設計、その工程に必要になる設備、金型、治工具の仕様検討から、手配、そして実際に組み上がった際に自ら調整を行い、量産に向けて生産効率や製品の品質を向上させることが主な業務です。
1日の業務の流れ
プロジェクトの時期によって業務の流れが大きく異なります。新しいプロジェクトの検討時期は、1日中パソコンと向き合って構想を資料化していく日もあれば、現場で生産準備中のプロジェクトや量産車種の工程を見るなど次の仕事につなげるヒントを探す時もあります。例えば、手配した金型が形になると製作メーカーまで出張し工場搬入に向けて、その場で自らも設備調整などを終日行います。その後、生産拠点にラインとして設備を設置してからは、生産効率や品質の追求など、量産に向けての取り組みを行います。どの時期にでも言える事は、1日の中で始業時か就業時には、必ず翌日以降の業務計画とその段取りをするようにしています。
これまで苦労したこと
量産ラインを構築するまでには様々な事を決断しなければいけません。担当車種を任せられればそれは新人であろうと同じ事です。私は入社1年目の冬に初めて担当車種を持ちましたが、まだ経験も知識もない中、あらゆる局面でロジックを組み上げ、判断をしていかなければ業務は進まないため、当時は焦りと不安が隣り合わせで苦労しました。車種もインドネシア向けで、まだ英語も自信がない中、どうにかコミュニケーションを取らなければいけないと思い、絵を書いたり、ジェスチャーなどで意思の疎通をとりました。苦しい時期でしたが、自分の土台を作った時期ですので、その環境作りをしてくれてフォローして頂いた上司には今でも感謝しています。
やりがいと喜び
やはり、自分で構想した設備、金型、治具が完成し、それらで狙い通りの事が出来たときは嬉しいです。ツールを手配するだけでなく、調整も自ら行うので、構想したものを形にしていくやりがいはとても大きいです。今の時代、組み立てにおいて自動化を推進する事が必要不可欠ですので、産業用ロボットも積極的に取り入れます。そこで生産技術部はその教示作業も行うため、様々な機器に触れられる楽しさもあります。また、自分が関わった量産ラインから生まれたKASAI製品を載せた車を町で見かけた時は嬉しいです。
なぜ、KASAIを選んだか
自動車関係の仕事に就きたく、その中でも自動車の内装は車がどんなに進化しても無くならない物だと考え、無限の可能性を秘めていて面白そうだと思いました。
KASAIの魅力
社員同士が相談しやすい職場環境なので、困ったときのフォローや、情報を共用します。また、新しい事にも挑戦しやすく、前向きな人が多い職場です。
わたしの「夢」
KASAIの自動組立てライン確立を目指し、それをグローバルに展開することです。生産拠点や車の部品構成の違いによってニーズが異なる難しさはありますが、そのためにも新しいアイデアを常に発掘し、KASAI 生産技術部で共有できる工程設計の引き出しを増やしていきたいです。
学生時代(学業・部活・サークル)について
工学部 機械工学科 卒業
研究テーマは「FTS装置を用いた延性モード加工時の切削抵抗と加工面の観察」で、材料加工に用いる工具の設計のため、切り込みの深さを深く、かつ加工抵抗が最も小さくなる加工条件の研究を行いました。卒業論文作成で苦労した経験は、現在の業務の一つである報告書作成などに活きていると思います。部活・サークルに所属はしていなかったのですが、休日には大学や地元の友人と過ごすことが多かったです。
就職活動中の学生へメッセージ
就職活動中は辛い時期でもあるかもしれませんが、自分と向き合い、自分を知るとても良い機会でもあります。一生を左右する局面でもありますので納得いくまで諦めずにがんばって下さい。それが社会人になってからの糧にもなります。
キャリア
2010年 |
入社 第2生産技術部 第2課 新入社員教育にて工場実習を経験し、INJ成形の工程を担当。夜勤も経験し、現場の厳しさを知りました。 |
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2010-2012年 |
第1生産技術部 第2課 ドア部品を担当、入社して初めての海外出張を経験。現地にて製造ラインの立ち上げ支援を行いました。 |
2012-2013年 | 数車種のドア部品担当になり、量産に必要な設備、金型、治工具を手配。調整の上、現地へ出荷しました。また、初めて国内車種の立ち上げを経験。新工法の開発にも携わり、協力メーカーでの試験のため、韓国出張も経験しました。 |
2013-2014年 | 東南アジア向け、グローバル戦略車のドア部品生産を担当。また、3拠点の立ち上げ準備を行い、完成後、立ち上げ支援も継続しました。 |
2014-2016年 | 九州工場で新車種の立ち上げを担当しました。 |
2016-2017年現在 | 現在は、省人化、仕掛かりスペース圧縮を目指した自動化ラインの検討、工程など準備をしています。 |